Monday, August 1, 2005
[life goes on]
東京ドームで巨人対中日戦を観てきました。生まれて初めての野球観戦。というか生まれて初めてのスポーツ観戦。東京ドームも随分とひさしぶりでした。多分、小学生の頃に父の会社の運動会だか何だかの家族行事で行ったきりだと思います。
とはいえ、観戦が第一の目的ではなくて、プロ野球の試合がどういう風に運営されているのかを知りたくて行ったのでした。だから試合中も、広告とかグッズ販売とか応援の仕方とか、そういうところにばっかり目が行っていました。ルールを改正しないでどうやって野球を盛り上げていくことができるかなんてことを友人と話していました。試合そのものは、私が野球の楽しみ方を知らないからだとは思いますが、おもしろいと思える展開ではなかったです。緊張感が持続していないのがよくなかったと思います。投手陣ではなくて打線の問題。観戦が主目的ではない私と友人以外にも、席で眠りこけている人とか、目の前で試合が行われているのに選手年鑑みたいなものを読んでいる人とかがいたし、試合の途中で帰ってしまう人がたくさんいました。おそらくテレビ中継でCMを流すためだと思うのですが、攻守が交替したときにすぐに試合が再開されないのにちょっと苛々しました。
当初の予定だと29日に行く予定でチケットを取っていたのに行けなくなってしまって、知り合いに野球好きの心当たりがなかったので金券ショップに持っていったら、阪神戦以外は需要がないと言われてしまいました。結局、妹のお友達にお譲りできたのでチケットを無駄にせずにすんだのですが、それだけプロ野球の人気が低迷しているということでしょうか。
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Wednesday, August 3, 2005
[cosmetics]
ファンデーションの色があわないと悩む母の付き添いで、カバーマークのカウンターでベースカラー診断を受けてみました。日本人=黄色人種の肌の色は表皮の黄色、静脈の青、動脈の赤の3つの色で構成されていて、それによって青みの強いレモン色と黄色みの強いバナナ色に分かれるのだそうです。腕にレモン色=ブルーベースとバナナ色=イエローベースのファンデーションを3色ずつ塗って、より自分の肌が綺麗に見える方が自分のベースカラー。私はかなり微妙なブルーベースみたいです。美容部員さんが2人がかりで悩んでいました。
診断の後に自分のベースカラーにあったファンデーションを塗ってもらったら、確かに顔色がよく見えました。ファンデーションはくすむものだと割り切っていましたが、半日経っても綺麗なままだったのは嬉しかったです。質感は愛用しているジョルジオアルマーニのリキッドファンデーションの方が好みだけれど、あの色味は捨てがたい。ブルーベースとイエローベースとがあるということは知っていたけれど、あそこまで歴然とした差があるものだとは認識していませんでした。色味で悩んでいる方は診断だけ受けてみてもちょっとした実験みたいで楽しいのではないかと思います。
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Saturday, August 6, 2005
[books&magazine]
新城カズマさんの「サマー/タイム/トラベラー」の2巻を読みました。あとがきにあるように、宇宙人も、光線銃も、巨大怪獣も、銀河帝国も、未来都市を闊歩する人造人間も登場しないけれど、まっとうなSF。
語られているのは現代のはずなのに、懐かしさを感じさせる夏の情景。もしあのときこうしていれば、という後悔の連続と、戻れない日々への憧憬。過去と、現在と、ありえたかもしれない無数の可能性の交錯。どんな事象にも理屈を構築したがる高校生と、説明できることだけでは構成されていない世界。未来への諦観と閉塞感。それでも、先を歩いている少女がいるから、前へ進むことができる。
ミステリ的な要素は蛇足にも思えましたが、大きな喪失を感じさせながらも清清しさの漂う青春小説でした。エンドマークの後に提示された地図を見たときには何とも感慨深かったです。自分の直感を信じて手にとってよかったと思えるお話でした。うだるような暑い日にぴったり。
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Tuesday, August 9, 2005
[miscellanea]
長期的視野に立った場合、郵政民営化は致し方ないのではないか、というのは身内の旧郵政官僚の言。現状維持が難しいのであれば、骨抜きだろうとなんだろうととりあえずの一歩を踏み出さないと先へは進めないと思います。ただ、現時点で衆議院を解散しても、郵政民営化は前進しないような。郵政民営化だけが問題なのではないのだから、郵政解散というのはちょっとおかしいというか、小泉首相流の誘導なのかなと感じました。
同じ政党に属しているからといってすべての事項に同調する必要はなく、意見が対立するのはごく自然なことだと思います。自民党内での対立は少なくとも、とりあえず与党案には反対しておけという感のあった野党よりは健全に思えました。
問題は自民党反対派の引き際。一つの政党であるのならば、ある時点で意見を一本化すべきで、それまではいくらでも議論を重ねて内容をブラッシュアップしていって、期限を過ぎたら決定されたことに全力を尽くすべきだと思います。でなければ集団の意味がない。それでもどうしても納得がいかない、折り合いをつけられないのであれば、そのときにはもう離党するしかないのではないでしょうか。
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Wednesday, August 10, 2005
[movie]
「今、そこにいる僕」のTV-BOXが発売されると知って、かなりほしいと思っている今日この頃。
平凡な日々を生きる松谷修造はある日、不思議な瞳を持つ少女ララ・ルゥに出会う。突如出現した機械に襲われるララ・ルゥ。彼女を助けようとしたシュウは、気づいたら見知らぬ場所にいた。そこは50億年後の未来、戦争が日常となっている世界。
日本よりも海外での評価の方が高いのかな。アフリカの少年兵のニュースに基づいていると聞いたことがあります。かけがえのない人たちの無駄な、無意味な死の連続を無駄なく描く演出に、涙が止まらないを通り越して涙も出ない状態になりました。戦争が終われば故郷に帰してやるという約束を信じて、苦悩しつつも独裁者に従う少年兵。狂った独裁者を暗殺しようとして殺された父の仇を討つため銃を手にする少女。暴力は間違っている、この世界はおかしいと主張するけれど無力で殺戮を止められなくて、生き延びるだけでせいいっぱいの主人公。
物語はフィクションだけれど、今現実にどこかで起きていることでもあります。高校生のときに授業でルワンダの大虐殺のビデオを見ました。世界の警察を自認するはずのアメリカは、自分たちが去ればそこで大量虐殺が行われることがわかっていて撤退しました。ウガンダで起こったのは大量虐殺=ジェノサイドではなくて、ジェノサイド的行為だと主張して。アフリカでは今もゲリラ組織が少年を攫って兵士に仕立て上げるということが行われています。(とここまで書いていて、HOTEL RWANDAを観たくなりました。日本でも公開されてほしいものです。閑話休題。)
戦争ものは少なからず戦争や戦闘を格好いいものとして描いてしまいがちだと感じるのですが、このお話はどこまでも凄惨でした。私はリアルタイムで観たわけではないけれど、有料衛星放送とはいえ夕方に放送していたというのはちょっと信じられない。
驚くほど商業主義的な要素が少なくて、それは制作側の誠意なのかもしれないけれど、より多くの人に伝えたい主張があるのならば商業主義を利用するのも一つの術であるとは思います。隠れた名作よりも有名な凡作の方が認知度では上なのだから。
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Sunday, August 14, 2005
[books&magazine]
デイヴィッド・グロスマンの「死を生きながら イスラエル1993~2003」を読みました。イスラエルに住むユダヤ人和平推進派の著者の視点から、イスラエルで起きていることを記した書籍です。新聞等で発表されたコラム的な内容が中心で歴史的背景への言及は少ないですが、常にテロの恐怖を感じながらイスラエルで生活をおくり和平を願う著者の苦悩がうかがえます。
アメリカの同時多発テロの1週間後にかかれたという文章にある、
テロの恐怖におびえている地域では、「テロリストだと思ったから」という説明が、人を銃撃する正当な理由として認められることになる。(174)
という箇所を読んだとき、ロンドンでの誤射事件を思い出して哀しくなりました。
読めば読むほど、中東問題の複雑さと哀しい連鎖の連続に途方に暮れてしまいます。日本からは遠い国だけれど、はやく
若いカップルが将来設計について話すときに1人死んでも2人残るから子どもを3人もつ(44)
という考え方をしなくてもすむようになりますように。思いだけではどうにもならないけれど、思わないことには何もはじまらないから。
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Monday, August 15, 2005
[movie]
「スチームボーイ」をDVDで観ました。最初、レンタルショップの袋から何故かこれの代わりにアダルトビデオが出てきて目が点になりました。前に並んでいた方がその手のビデオを大量に返却していたので、レジで取り違えられてしまったみたいです。
緻密で妥協のない背景描写はとても綺麗でした。ただ、綺麗すぎて私の中のヴィクトリア朝ロンドンのイメージとは少し違ったのが残念です。もう少し光の影のコントラストが強いというか、たくさんの汚いものとほんの少しの綺麗なもので構成された時代という印象があります。万博会場の描写は、絵的に楽しかったです。科学と資本主義との関係についての問答が延々と繰り返されるので、科学史、科学哲学あたりの分野に覚えがあるとおもしろいかなと思います。
ただ、内容に対して110分という長さは長すぎました。観続けるのがつらかったです。ひとつひとつのエピソードや動きが丁寧すぎるほど丁寧に描写されているせいか、テンポがものすごく悪かった。主体性のない主人公と進まない物語に苛々してしまいました。
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Wednesday, August 17, 2005
[books&magazine]
小川一水さんの「老ヴォールの惑星」を読みました。「ギャルナフカの迷宮」「老ヴォールの惑星」「幸せになる箱庭」「漂った男」の4篇が収録されています。星雲賞受賞作の「第六大陸」は、月の商業開発をめぐるプロジェクトX的な内容でしたが、こちらはいかにもサイエンス・フィクションといった印象の中篇集でした。
表題作の「老ヴォールの惑星」は、木星型のガス惑星の極限環境に棲息する知的生命体の生態を描いた物語。たった50ページ弱で描かれた彼らの生き様は高潔でした。
「幸せになる箱庭」は、現実でも問題が深刻化していきそうなテーマ。仮想世界が現実よりもあらゆる意味で優れていた場合に、現実に価値を見出せるのか。
書き下ろしの「漂った男」は、偵察機の墜落により液体で覆われた惑星に着水したパイロットのお話。通信のみ可能で、捜索は絶望的で、自殺することもままならないという状況。着地点が素晴らしい。
たねのない魔法が許されるファンタジーとは異なり、理屈をこねくりまわして魔法のたねを提示するのがSFのSFたる所以だと思いますが、それに偏りすぎていないので読みやすいし物語に入り込みやすいです。好みの分かれめはSFが好きか嫌いかではなくて、この人の描く人物(人とは限りませんが)が好きになれるかどうかだと思う。世界観を流用するのではなくて、物語ごとに異なる世界が構築されているので、バックグラウンドに想像をめぐらせるのも楽しかったです。
「サマー/タイム/トラベラー」のSF作品の羅列に触発されてか、なんだか最近SFづいてます。スペースシャトル関連のニュースを聞いているうちに「第六大陸」を読み返したくなったのですが、古典作品ももっと読んでみたいです。SF作品に限らず、一生のうちに読める量よりも出版される量の方が圧倒的に多くて、さらにそこに古典が加わるわけで、途方に暮れてしまいます。
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Wednesday, August 17, 2005
[books&magazine]
文藝春秋に掲載されている「土の中の子供」を読みました。芥川賞に期待をよせているわけではないのですが、タイトルから想起される情景に惹かれました。
タクシーの運転手として生計をたてる主人公は、親からは捨てられ、引き取られた遠い親戚の家ではひどく虐待され、土に埋められた。恐怖にさらされ続けた彼は、自ら恐怖を求めるような行動をとるようになる。
基本的に主人公が自問自答して自己解決してしまうので、説明しすぎの感がありました。もう少し余韻を残すというか、多くを語らない方が、世界が広がったと思います。導入部は主人公の思考が不快で読むのがちょっとつらかったですが、土の中に埋められる回想あたりから一気に読めました。全体的に暗いお話なのですが、主人公自身に「暗い」と言わせてしまったせいで、暗さの底が浅くなってしまったように感じられて残念でした。
読み終わった後に選評を読んでみると、驚くほど辛辣な内容でした。そんなにひどいと思うなら該当なしにすればいいのにと思うのですが、そこは大人の事情なのかな。安易にトラウマを抱えさせるのは危険だというようなコメントがありましたが、楽をするためにトラウマを持ち出すのであれば怠慢だと思うし、トラウマそのものを安直だと言ってしまうのは傲慢だと思います。
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Friday, August 19, 2005
[books&magazine]
米澤穂信さんの「氷菓」を読みました。ミステリといえばミステリですが、大きな事件が起こるわけではないです。
いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実。何事にも積極的には関わろうとしない"省エネ"少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。
登場人物の妙な名前は少し気になったものの、淡々としていて穏やかな物語は気持ちがよかったです。それでいて、文集に『氷菓』という題をつけた人がそう名づけたときの気持ちを思うと、ほろ苦い。爽やかで、ほどよく後をひいて、ほんの少し哀しいお話でした。
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Sunday, August 21, 2005
[books&magazine]
米澤穂信さんの「愚者のエンドロール」を読みました。「氷菓」に続く、神山高校古典部のお話。前作がほのかに苦味の残る後味だとしたら、こちらは苦みばしる読後感でした。
文化祭の準備に追われる古典部のメンバーは、先輩に頼まれてクラス製作の自主映画を観ることになった。密室で腕を切り落とされ死んだ少年。誰が、どうやって彼を殺害したのか。真相が明かされないまま、映画は唐突に終わる。そして、提示された映像から結末を導き出してほしいという依頼を受ける。
前作同様、穏やかに日常を描いた文章は心地よかったです。推理の過程ではひっかかる部分がたびたびあったものの、結末まで読むと納得できました。ただ、その結末が好きになれませんでした。ミステリとしては綺麗にまとまっているのですが、人を使う人と人に使われる人とがはっきりとわかれていて、好みの展開ではなかったのが残念でした。最終的に奉太郎だけがほろ苦い思いをしたということで、余計に苦々しく思えてしまったのかも。青春スーツ(ハチミツとクローバー)ではないけれど、自分に対して過剰な自信を持ってしまう時期というのは誰にでもあると思います。その意味においてはとてもストレートな青春小説。
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Monday, August 22, 2005
[books&magazine]
「氷菓」「愚者のエンドロール」に続く、神山高校古典部シリーズ。前作を読んでいなくても理解できる構成だけれど、読んでいないと登場人物たちの行動原理がわかりづらいかなと思います。私はこれを読みたくて前2作を読んだので、楽しく読むことができました。
待望の文化祭を前に、古典部では手違いで文集を作りすぎてしまった。大量の在庫を前に頭を抱えている部員たちは、少しでも在庫を減らそうと宣伝活動に勤しむ。一方、文化祭に沸く学内では連続盗難事件が発生していた。古典部部員たちは宣伝活動の一環として事件の解決を試みる。
元学校祭実行委員としては、文化祭の浮き足立った描写は非常に楽しかったです。5ページにわたる『カンヤ祭の歩き方』の各団体の企画紹介を読むだけでもわくわくしました。非日常のざわついた雰囲気と、それにのせられるかのように「自分らしくないこと」に挑戦して葛藤する人たちとの対比が秀逸。犯人を含む登場人物たちの葛藤は青春としかいいようがなく、誰が悪いのでもない分、やりきれなさが残ります。キャラクター小説にしては登場人物を突き放していて、推理小説にしては謎解きが肝ではないので、やはりこれは青春小説なのだと思います。
唯一残念だったのは、「クドリャフカの順番」というタイトル。とても魅力的なのですが、それが内容にほとんど関わってこなかったのが非常に残念です。副題の「十文字事件」の方が内容をあらわしているけれど、それだとタイトルとしては弱いか。
12月23日追記:私が持っているのは第二版ですが、この本の初版には誤植があるようです。米澤穂信さんのウェブサイトに正誤表が掲載されているので、初版をお持ちの方は見てみるといいと思います。
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Thursday, August 25, 2005
[miscellanea]
国会議員はなんのため、誰のためにいるのだろう、と考えることがしばしばあります。私は国の政治を担う人が国会議員だと思うのですが、いかに自分の地盤に公共事業を誘致するかを模索するのも仕事のうちなのかな。そういうことは県議会なり市区町村議会なりに任せて、国の行く末についてもっと真剣に考えてほしいと思えてしまえるのは、人生の三分の二をまがりなりにも首都圏と呼べる場所で過ごしているからかもしれません。ただ、議員の意識改革というのはもちろん必要だけれど、そのためには有権者の意識改革というのも欠かせないのだと思います。
在外邦人の方々は次の選挙で投票できないことを残念がっているようですが、案外彼らの方が日本を国家という大きな枠で考えられる立場にいるように思います。日本で暮らしていて、日本という国について客観的に考えようと思っても無理な話ですし、日本のメディアの影響下から一時的にでも離れることで得られるものは多いです。
仮にすべての議員特典が廃止された場合に、どれだけの人がそれでも政治に携わりたいと思うのだろうと考えることがあります。真剣になればなるほどわりに合わなくなるのが政治家という職業なのではないかと。
と埒のあかないことをつらつらと考えているのはいいものの、投票日当日は大切な予定が入っていて、投票に間に合うのか微妙な状況だったりして。
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Monday, August 29, 2005
[books&magazine]
ダ・ヴィンチ9月号の巻頭特集。冲方丁さんと米澤穂信さんのインタヴューが掲載されていたので購入してみました。公式サイトによると、若い女性にライトノベルを読んでもらおうという企画らしいのですが、若い女性というところでは合致するもののライトノベルを読むこともある私としてはインタヴュー以外は特に意外性はなかったです。
ライトノベルにまつわる諸問題というのは、出版業界側にも原因があるのだと思います。業界内におけるライトノベルに対する差別というのは、例えば乙一さんのあとがきを読むと垣間見ることができますし、何号か前の同じ雑誌に某大手出版社の編集者の「持ち込みは歓迎するけどライトノベルは勘弁」というような言葉が掲載されていたのを覚えています。ただでさえ出版不況なのに自分で門戸を狭めてどうするんだろうと思った記憶が。
直木賞を受賞した唯川恵さんや本格ミステリ大賞を受賞した乙一さん、ほかにも米澤穂信さんや真瀬もとさんなど、ライトノベル畑の出身で名義を変えずに一般書籍を出して評価を得ている作家さんはたくさんいるので、ライトノベルと一般書籍の溝は浅くなってくるのではないかなと思っています。小野不由美さんの「十二国記」シリーズや米澤穂信さんの「氷菓」「愚者のエンドロール」のように、ライトノベルレーベルで刊行されたものを装丁だけ変更して一般の文庫から出しなおすケースも増えていますし。中身よりも外見が大事、という方も多いので道は険しいのでしょうけれども。
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