夏への扉
Saturday, December 17, 2005
[novel, SF]
ロバート・A・ハインラインの「夏への扉」を読みました。「世のなべての猫好き
」に捧げられた、SFの古典。タイムトラベルものだということと、猫が登場するということしか予備知識がなかったのですが、タイトルから想像していたものとはだいぶ異なる展開で、タイトルから想像したとおりの爽やかなお話でした。
信じていた人たちに裏切られ、恋人も親友も仕事も特許も何もかも失ったダンは、それでも人を信じることを止めようとはしない。冷凍睡眠、タイムマシーン、文化女中器などのSF的なガジェットが散りばめられたまぎれもなくSFに分類される小説ですけれども、中心に描かれているのはあくまで人と人との関係性でした。終わり方は非常にアメリカ的。
なんど人に騙されようとも、なんど痛いめをみようとも、結局は人間を信用しなければなにもできないではないか。