おまけのこ
Thursday, December 29, 2005
[novel, fantasy, 畠中恵]
畠中恵さんの「おまけのこ」を読みました。「しゃばけ」シリーズの第4弾の、連作短編集です。読み終えたあとに見直すと思わずにんまりしてしまうカバー装丁が、相変わらず素敵。
巻がすすむごとに、「妖怪人情推理帖」の「推理帖」の要素が薄くなって、奇譚の色が濃くなっています。捕物帖的要素がないわけではなくて、構成の基本フォーマットは捕物帖のそれに則っているのだけれども、話の肝ではないです。登場人物もだいたい出揃って、全体的にマンネリ化していることは否めませんが、そのマンネリ具合を楽しむシリーズなのだと思います。表題作「おまけのこ」の鳴家の可愛さは狙っている感がしなくもないけれど、実際に可愛いのだからそれでいい気もしないでもない。
読み終わったあとに強く心に残るというわけではないけれど、すべての本が強いメッセージ性を持つ必要はなくて、ふっと力を抜いて、楽に読むことのできる本も私には大切です。