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FINAL FANTASY XII PORTION

Wednesday, March 8, 2006
[life goes on]

 CMを見て、思わず買ってきてしまいました。通常版と、プレミアム版を1本ずつ。

 栄養ドリンクの酸味を薄くして、ハーブ系の香りを強くしたような味で、不味い!!と叫びたくなるほど美味しくないわけではないけれど、決して美味しいともいえないです。薬っぽい味が回復系アイテムぽいと言われればそうかも。わざわざ青色着色料をいれる必要性は感じませんでしたが。

 プレミアム版のボトルは思っていたよりもずっと大きくて、こんなに大きくて重たいものを99個(ファイナルファンタジーシリーズの1アイテムの最大所持数)も持ち歩くのは大変だろうと思います。深い青色が綺麗で、もし透明だったら聖水としても売り出せそうなデザイン。ボトルがガラスでキャップがプラスチックという材質の違いがちょっと気になりました。あとは、どう考えても中に液体が入っていた方が美しいデザインなので、フレグランスの棚に飾っておきたい身としては飲むことができません・・・。

 シリーズ自体はIXあたりでやめてしまったのですが、こういう遊びごころのあるものは大好きです。

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女王の矢(上) ヴァルデマール王国年代記1

Thursday, March 9, 2006
[books&magazine]

 メルセデス=ラッキー原作の「女王の矢」の上巻を読みました。1990年に邦訳されたファンタジーですが、驚くほど読みやすいです。海外小説を読んでいる気がまったくしない。

 ヴァルデマール王国では、神から遣わされた神馬が王やその側近たちを選ぶ。国境地帯に生まれ、女であるがゆえに抑圧されてきたタリアは、ある日一頭の神馬と出会う。タリアは自分が神馬に選ばれたとも気づかず、神馬をもといた場所へ帰そうと都にある使徒学院を目指す。

 女は男に隷属するものとして育てられたタリアが、自分に価値を見出せないまま学院の門戸をくぐり、少しずつ成長しながら周囲に心をひらいていく過程が微笑ましいです。彼女が憧れ、英雄視していた使徒たちも人間くさくて可笑しい。

 上巻には特に「陰謀渦巻く」展開はなかったので、下巻で事態が急転直下するのかな。楽しみです。

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世界の果ての庭 ショート・ストーリーズ

Thursday, March 16, 2006
[books&magazine]

amazon:世界の果ての庭 西崎憲さんの「世界の果ての庭 ショート・ストーリーズ」を読みました。第14回(2002年度)日本ファンタジーノベル大賞受賞作で、なんともいいようのない読後感を残すお話でした。

 5つの短篇を細切れにして、同時に進行させていくという構造で、それぞれの物語が1つに収束されていくのかと思っていたらそうはならず、かといって全くの無関係というわけでもなく、意図的に混乱させられ絡めとられているような感覚でした。構造は幻惑的なのに、文章は清廉というか冷たい水のように心地よく飲みこみやすく、そのギャップがまた不思議でした。

 何も残らなかったわけではないのだけれど、何が残ったのか説明しがたいものがあります。ストンと腑におちるのではなくて、さらさらと揺蕩っているような。期間をあけて、もう一度じっくり読み返してみたいです。

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忘れないと誓ったぼくがいた

Saturday, March 18, 2006
[books&magazine]

amazon:忘れないと誓ったぼくがいた 平山瑞穂さんの「忘れないと誓ったぼくがいた」を読みました。

 著者は自身が帰国子女なのかな。それによって、帰国子女の描写に対する感じ方が大きくかわってきそうです。あらすじだけ抽出すれば間違いなく私が好きな物語にもかかわらず、終始違和感を覚えてしまったのは多分、意図的に軽く読みやすくした文章がどうしても合わなかったのだと思います。

高校時代。優等生だったぼくの心を一瞬にして奪い去った君。大好きで、いつもいたくて仕方がなかった。なのに、いま、ぼくは君の顔さえも思い出せないんだ。いったい、なぜ? 君はホントに存在したの?

 ある日少年が少女に出会い、恋におちるという、典型的なボーイミーツガールの物語。けれど物語は、冒頭から喪失の気配に満ち満ちています。「いなくなる」というのはどういう現象なんだろう。死ぬということなのか、物理的に引き離されるということなのか、忘れるということなのか。たとえすぐ側にいたとしても、その人のことを誰も認識できなくなってしまったとしたら、その人はいなくなったということになってしまうのか。物語の中で少女に起きた現象の真相は「時の裂け目に消えゆく」と比喩されているものの最後まであかされることはなく、少年と少女は、ただその不条理な現象によって引き離されてしまいます。

 物語はフィクションだけれども、遠いむかしをふりかえるときに、何があったかという事実はおぼろげに記憶していても、そこに伴っていたはずの諸々の感情をどうしても思い出せないという喪失の経験は、刊行記念インタビューにもあるように、きっと老若男女どなたでも「身に覚えのある」ことなんじゃないかと思います

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彩雲国物語 心は藍よりも深く

Wednesday, March 22, 2006
[books&magazine]

 「彩雲国物語 心は藍よりも深く」を読みました。影月編のちょうど中巻にあたる巻です。

 この巻に限ったことではないのですが、このシリーズはキャラクター小説としては順当におもしろいのですが、ファンタジー小説としては致命的なことに、この世界における自然法則であるとか人がつくった法であるとかの説明が欠けています。そのため、主人公がなにかすごいことをやったという記述があっても、それが物語世界において具体的にどうすごいのかがさっぱりわからないです。「すごい」と書いてあるからすごいんだ、と納得するしかありません。せめて、王様と官僚の力関係くらいは明確にしてほしいところです。

 とはいえ、魅力的な(そろいもそろって美形なのは食傷気味ですが)登場人物がくるくる動いている様子は読んでいて楽しかったです。

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彩雲国物語 光降る碧の大地

Sunday, March 26, 2006
[books&magazine]

 「彩雲国物語 光降る碧の大地」を読みました。夜半に読み始めたら止まらなくなってそのまま読み進め、最後でずっこけました。命の重さについて語り盛り上げた最後に、それはないだろうと。らしいといえば非常にらしい展開ではありますが。

 これでシリーズの積読分と思ったら、今月末にまた新刊が出るのですね・・・。約半年で文庫書き下ろし3冊+雑誌掲載分の短編というハイペースぶり。「そのときその瞬間にしか書けないもの」というのはたしかにあると思うから、早いペースを一概に悪くいうことはできないのですが、文章や描写が粗くなっている感は否めません。

 この巻でも世界観の設定の甘さは顕著で、困ったときの仙人頼みにもそろそろ限界があるのではないかと思います。死人さえ蘇らせてしまえるほど彼らの秘術やら仙術やらには制約がなく、彼らが出し惜しみしなければどんな問題でも万事解決できてしまうのではと感じてしまうくらい。仙人たちが人の世界に干渉しないつもりならそれを貫き通してほしいし、手助けするのだったらその信念を曲げる必然性がほしいです。

 また、その巻その巻で伝えたいテーマというのは直接すぎるほど直接的に記されているので単純明快ですが、反対にシリーズ全体として何が描きたいのかが段々とわからなくなってきました。当初の思惑以上に物語がひろがってしまったのであれば、一度休んで態勢を立て直すというのもありではないかなと思います。

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ブロークバック・マウンテン

Sunday, March 26, 2006
[movie]

 映画「ブロークバック・マウンテン」を観てきました。

 1960年代にカウボーイとして生きる2人の青年。羊番の仕事で昼夜をともにするうちに、身体の関係を持つようになる。その後2人は別の道を歩み、結婚し子どもも生まれたが、ブロークバック・マウンテンでの日々を忘れることはできなかった。

 あらすじだけが先行している感がありますが、盛り上げることも可能なのに抑えに抑えた演出と、抑えきれなかった哀しみの表現が印象的でした。反面、カット数が少し多すぎるように思いました。もう少し1シーンをじっくりと見たかったです。

 流され流されていく主人公たちは格好よくはないし、周囲をも巻き込んで不幸にしていくけれど、もしも彼らが自分の感情に素直だったとしても、決して幸せにはなれなかったと思います。時代がそれを許さない。

 まだうまく消化できていなくて、もやもやしたものが残っています。涙はこぼれなかったけれど、こぼれることのなかった涙が体内で凝っているような感覚。

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