彩雲国物語 光降る碧の大地
Sunday, March 26, 2006
[novel, lightnovel, 雪乃紗衣]
「彩雲国物語 光降る碧の大地」を読みました。夜半に読み始めたら止まらなくなってそのまま読み進め、最後でずっこけました。命の重さについて語り盛り上げた最後に、それはないだろうと。らしいといえば非常にらしい展開ではありますが。
これでシリーズの積読分と思ったら、今月末にまた新刊が出るのですね・・・。約半年で文庫書き下ろし3冊+雑誌掲載分の短編というハイペースぶり。「そのときその瞬間にしか書けないもの」というのはたしかにあると思うから、早いペースを一概に悪くいうことはできないのですが、文章や描写が粗くなっている感は否めません。
この巻でも世界観の設定の甘さは顕著で、困ったときの仙人頼みにもそろそろ限界があるのではないかと思います。死人さえ蘇らせてしまえるほど彼らの秘術やら仙術やらには制約がなく、彼らが出し惜しみしなければどんな問題でも万事解決できてしまうのではと感じてしまうくらい。仙人たちが人の世界に干渉しないつもりならそれを貫き通してほしいし、手助けするのだったらその信念を曲げる必然性がほしいです。
また、その巻その巻で伝えたいテーマというのは直接すぎるほど直接的に記されているので単純明快ですが、反対にシリーズ全体として何が描きたいのかが段々とわからなくなってきました。当初の思惑以上に物語がひろがってしまったのであれば、一度休んで態勢を立て直すというのもありではないかなと思います。